こんにちは！

研修生の森田のなっちゃんです

今日はこんな甲殻類の子を紹介したいと思います 😀 

その名も・・・オオバウチワエビ！！

出典：http://sekainoumi.blog54.fc2.com/blog-entry-993.html

正直言ってかわいいとは感じない子ですが、幼生のころがユニークな子なのです

通称「ジェリーフィッシュライダー」

“クラゲに乗るもの”と言う意味なのですが、実際乗っています。

出典：http://ovo.kyodo.co.jp/news/entame/a-510384

エビというよりクモのよう・・・

エビやカニの仲間は、成長すると海底を這ったり、生物の上でくらしたりするものが

ほとんどなのですが、幼生の時は外洋を浮遊しながら成長します。

そのなかでもウチワエビの浮遊幼生（フィロゾーマ）は、自分で漂うだけでなく、

クラゲにライドし、はては（クラゲが小さければ…）操縦までこなしちゃうんです！

成長すると泳げなくなるウチワエビさんですが、幼生の時は脚にある羽のような毛を使って泳いだりクラゲを操縦したりしています。

さらにこのクラゲ、乗り物だけでなく、な・なんとご飯にもなっちゃうのです！（しかも大好物♪）

とても便利で効率的な感じがします(笑)

ちなみに…クラゲの毒は多くの節足動物に対して致命的なものですが、ライドするフィロゾーマの皆さんはその毒に対して高い耐性を持っています。

耐性が高いだけで毒に対しての感受性は持っているので、毒が効かないのではなく、効きにくいそうです。

駿河湾より南や山陰沿岸付近に生息しており、10月～2月が抱卵期なので、

これからのダイビングでクラゲを見つけたときはちょっと気にしてみてはいかがでしょうか＾＾

参考文献

「甲殻類浮遊幼生と刺胞動物との共生関係に関する研究」東京海洋大学　田中祐志